君の口癖

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聞いたって今更なのは分かる。 しかし、聞かずにはいられないじゃないか。 ガタガタガタガタ! 「うわぁ!!」 背後で大きな音が鳴って、思わず叫びながら振り返った。 妻が着ていたものや、私の荷物などをダイニングテーブルの上に乱雑に積んでいたものが崩れた音だった。 「脅かすなよ...。」 仕方なくそれを片付けようとしてダイニングテーブルに寄った。 テーブルの上には私のために用意された食事が並んでいる。 私の好物ばかりが並んでいた。 「ん...?」 皿の下に何かある。.....封筒? 私はそれを手に取って封筒の中身を取り出した。 「...っ!!!」 もう言葉も出せない...。 便箋十枚にも及ぶそれは、妻からの手紙だった。
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