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起こしてくれなかったら、一日中寝ていた可能性もある。
「できればもっと優しく起こして欲しかったけど!」
と僕は笑った。
まるで、ほんとの幼なじみみたいだ。
僕の人生にこんなイベントが起きるとは・・・。
「もう、みんな来てるわよ!」
とニコは言う。
そして、もう朝食も作ってしまったらしい、手伝いたかったのだけど。
と思いながら簡単な身支度をして、教室に向かった。
すでに皆は座っていて、料理も並んでいた。
「朝は、簡単なものだけど、食べて!」
とヒカルが言う。
皆でいただきますをして、食事を始めた。
「さて、タカシくんはどんな修行をしたい?」
とヒカルがメガネをクッと上げて聞いた。
彼女はこのチームの頭脳的な存在で、トレーニングの内容を考えたりもするのだろう。
「うーん、なんだろう。そもそも、自分がどんな戦い方が向いてるのかを知る所からなのかな?と、思う」
とヒカルに言った。
「なるほど、それもそうね」
とヒカルが右手をあごに当てて頷いている。
「みんなは、それぞれの特徴を活かした戦い方をしていると思うんだよね。リオンは高速移動と体を器用に動かすこと。ニコは剣術。ヒカルは手先の器用さを活かした投げ。」
「うんうん、そうなんだよね?。流石タカシくん、わかってるね?」
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