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ある日、年に一度の平和を祈る祭り、聖和祭のフィナーレ、武舞の最終魔物として、暴龍と呼ばれ畏れられる赤き龍、ガイザがアンニア王国へ運び込まれた。
武舞は、今年の兵を司る長を決める大会で、世界中から強者が集まり、戦う。
最後の一人になった者は、毎年、邪とされる魔物と戦い、それを討伐し強さを示すことで長になれる。
今年は、その魔物として、ガイザが選ばれたのだ。
ガイザが王の間に運び込まれたとき、第二王女は優しさゆえにその痛々しい姿に衝撃を受けた。
どこからその龍を見たとしても、治癒に相当時間がかかるであろう、深い傷がつけられていたのだ。
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