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だが、第二王女はそれ以上に驚くべきことを目の当たりにした。
傷だらけのガイザを見て、王も王妃も敬愛する御姉様も、誰も彼もがガイザを見て笑っているのだ。
「あれをご覧になって?私たちの領土を脅かした天罰ですわ。早く死に絶えるところをみたいわね。」
「なんとまあ惨めなことよ。まあ、悪を働く者は罰せねばな。死は当然だろう。」
すると、第一王女が話しかけてきた。
「妹よ、どうしたの?具合が悪いのかしら。せっかく面白いものが目の前にあるのに残念ね。早く下がりなさい。」
第二王女はハッと気がつき、青ざめた顔で第一王女に微笑んだ。
「問題ありませんわ、御姉様。しかし、父上はあの龍をどうするつもりなのでしょう?」
ちょうどそのとき、王が声を発した。
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