第3章  謎の美少年 ”吉賀” .

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 早速、今日から部活の練習。  部活が終わり、部室で、小村と吉賀は着替えていた。 「おつかれ」 「おつかれ」 「吉賀くんて、バスケのセンスあるよ」 「そう?」 「だって、初めての割に、人を避けるの上手いし、ジャンプだって高いじゃないか」 「まぁ、小柄だからね」  2人は、自転車置き場にやってきた。 「吉賀君、自転車は?」 「僕は、歩きで来てるんだ。学校から半径2キロ以内は、自転車通学禁止なんだって」 「そんな校則は守らなくていいよ。じゃ、後ろ、乗りなよ」 「ありがとう」  小村は自転車の後ろに吉賀を乗せて走っていた。  そして、スーパーの前を通過しようとした時、自転車の行く手を阻む者が現れた。 「お! この前の奴じゃん。わざわざ金を持ってきてくれたのか?」  昨日、吉賀に絡んだ不良たちだ。 「お前らか。俺の友達にちょっかい出したの。いい加減にしろよ」 「あん? 今日は仲間連れてきたのかよ。それとも、こいつのスポンサーかい?」 「吉賀行くぞ!」  小村は、思いっきり自転車を漕いだ。 「おい、まてよ」  不良達が、吉賀の方に手を掛けようとしたが、空振り。  さすがにバスケ部で鍛えた足、追いかけてくる不良どもをぶっちぎりで引き離して行った。  そして 二人は無事 吉賀の住んでいるマンションの下にたどり着いた。
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