第3章  謎の美少年 ”吉賀” .

9/13
前へ
/192ページ
次へ
吉賀は、お尻から太ももに掛けて、スポンジで擦った。 小村は、黙ったまま立っていた。 「はい、じゃ、次はこっち向いて」 「え?」 「いいから、こっち向いて」 小村は、手で、大事なものを隠し、吉賀の方に向いた。 「手は、まっすぐだよ」 吉賀の幼げな口調に、小村は従った。 「大丈夫だよ」 「恥ずかしいよ」 吉賀は、小村の胸のあたりから、スポンジで擦り出した。 「すごい、腹筋が割れてるね」 「そんなことないよ。まだまだだよ」 「見て、僕なんか、腹筋って縁がないよ」 ずっと正面を見ていた小村は、吉賀に言われ、吉賀の腹の方に目線をやった。 色白の綺麗な肌をしている。しかし、その先には、立派な物も見えていた。
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加