第3章  謎の美少年 ”吉賀” .

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小村が、部屋で休んでいると、ボクサーブリーフ一枚の姿で、吉賀が部屋に戻ってきた。 「サイズぴったりでしょ」 「うん。吉賀君のにしては、大きいんじゃない?」 「寝間着代わりのTシャツと短パンは、一回り大きなサイズにしてるんだ」 「吉賀君は、着ないの?」 「シャワー浴びたあとは、暑いから着ないよ。小村君も、暑かったら脱いでたら」 「俺、こんなパンツを穿いたの初めてだよ」 「ボクサーブリーフ? 小村君は、トランクス派っぽいね」 「なんか、ピッチピッチでさ、ここの形がでてるじゃん」 「ピッチピッチのほうが、いいでしょ。トランクスだと、スソから見えちゃうよ。  ほら、これだと、こうしないと見えないでしょ」 吉賀は、ボクサーブリーフの裾をめくって、毛むくじゃらの たこ焼き部分を披露した。 「見せるなって」 「ごめん、ごめん。僕は、外国での生活が長いから、こういったことは、週間になって気にならないんだ」 「ここは、日本だからね。そういうことを平然とやっていると、警察行きだぜ」 「うん。気をつけるよ」 「あ、それから、俺の事、君付けで呼ぶの止めてくれる?」 「いいけど、じゃ、なんて呼ぼうか?」 「小村でいいよ」 「じゃ、僕も、吉賀でいいよ」
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