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「おいおい、また会ったな。俺ら、よっぽど縁がよな」
不良の1人が、吉賀の首に腕を絡めて言ってきた。
「また、貴様らか。ひつこいね」
「おおつ、今日は、えらい強気だな。昨日の白馬の王子様はどうした? 1人で大丈夫か?」
「いい加減に消えろよ。僕は暇じゃないんだ」
「なに~暇じゃない。そんなに忙しいなら、早く出す物出して、くれればいいんだよ」
「あいにく、捨てる金はないね」
「痛い目に遭わないとわかんないようだな」
仲間の一人が吉賀に殴りかかったが、
吉賀は手のひらで相手の拳を掴み、ぐっと握りしめた
「いて~」
拳を握られた少年は痛がった。
「離せ、離せ、こいつ?」
今度は、ボス閣の少年が殴りかかった。
「こいつ、ふざけやがって」
吉賀は捕まえていた少年を振り飛ばし振り飛ばされた少年は、自転車置き場の自転車に突っ込んだ。そして、ボス閣の少年のパンチをかわし、代わりに、吉賀のラリアートが、ボス閣の少年の腹に命中した。
「う、う、う」
ボス閣の少年は、その場に倒れこんだ。
吉賀は、腹を抱えてうずくまる少年をにらみ、
「もう二度と、僕の前に姿を見せるな。次、会った時は、容赦しない」
吉賀はそう言って去っていった。
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