第4章  授業開始 .

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「いいか、下にパンツを穿くことは禁止だ。これから運動をするんだぞ。下着が擦れて股ズレを起こすだろ。大事なところが傷付くんだ。もともと短パンには、インナーが付いてるだ。そういったことを計算されて付いているんだ」 「先生、勘弁してぇよ」 一人の男子生徒が言った。 「うるさい」 土呂は、竹の棒で地面を思いっきり、しばいた。 数人の男子生徒達は、しかたなく、パンツを脱ぐために、運動場の端の、木立の下に行き、短パンの下のパンツを脱いだ。 「早くしろ!」 「サイテー、こんなところで脱がすなんて」 「本当よね、土呂のやつ。脱いでる男子のあそこ、めっちゃ見てるわよ」 「サイアク~」 移動しない、吉賀を見て、横の高谷が、 「吉賀君は、大丈夫だったの?」 「うん。昨日、体育委員が穿かないようにと言ってたし、短パンにインナーが付いてる時は、先生の言う通りだと思うよ」 (あ、小村君も、穿いていたのね。見たい。とっても見たい。そこに行って みてみたい) 美優は、ぐっと我慢をしていた。 中のパンツを脱ぎ終わり、ラジオ体操が、再開された。
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