第4章  授業開始 .

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「ようし、次は、柔軟体操をするぞ。前後でペアになれ」 前後で一組のペアになるということで、美優は、吉賀と組むことになった。 「吉賀、女子と組めるなんて、幸せ者だな」 土呂がちゃかした。 「背中合わせになり、お互いに背負いっこをするぞ」 2人の背中同士をくっつけて、頭の上で両手を繋いだ状態で、ひっぱり、互いの背筋を伸ばす運動だ。美優は、吉賀の手を握った。 「夢前さん、行くよ」 「どうぞ」 次は、美優が、かがみ吉賀を背負う番。 美優は吉賀を背負った。 楽々だった。 (軽ぅ~ こいつ何キロなんだ?) 次は、横に並び、両手を繋いで引っ張りあう運動 再び、美優は吉賀の手を握った。 (こいつの手、指長っ しかも、手の甲がめっちゃ綺麗。手タレやれよ) 「よし、次はブリッジだ。まずは前列のやつ。後ろの奴は、背中を支えてやれ」 「じゃ、私が支えるほうね」 「夢前さん、大丈夫だよ。ブリッジなら、独りで出来るから」 「そう、じゃ、邪魔しないで見てるわね」 美優は、吉賀の横に立った
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