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沖縄県竹富町
西離島(いりぱなりじま)
小谷みいの(こたに-)は自分の肌と衣服にまとわりつく水分と波の音に目覚めた。
目の前には白い砂浜が広がり、見渡すと熱帯雨林の森も見える。
―ここ、どこ?・・・
みいのはずぶ濡れになっている携帯電話をとりだすと電源を入れた。
水に浸かっているせいか、電源がなかなか入らなかったが、どうにか液晶の画面がついた。
ギリギリ電波が入るらしくアンテナは辛うじて1本を保つ。
最後に残っている記憶は職場であるコンビニから帰る途中までの記憶しかなく、それ以降の記憶がどうしても思い出せない。
まずは食料と真水があるかどうかを調べるため、森の中へ行くことにした。
『ブーーーーン』
森の中に入ろうとした時、低空飛行でセスナ機が飛行し、パラシュートがついたトランクを投下していた。1つではなく、いくつもトランクを投下していく。
「助けてくださーい!!」
セスナ機に向かって手を振るが、セスナ機はみいのに気付くことなく、飛んでいく。
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