Page7 1人を好む狼 コードネーム:わたそん

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Page7 1人を好む狼 コードネーム:わたそん

相も変わらぬ朝、何の変哲もない景色... 俺はお馴染みの公園の木陰で1冊の本を読んでいた。 「...さすがにこの本も飽きたな」 読んでいた本を閉じ、1人の時を維持するかのように外気の音を遮断するように音楽を聴き始めた 「やっぱり、1人の方が俺にはいいのかもしれないな...」 ?《しずくの光を確認 マスターと判断しました》 ん?何か今... 俺はイヤホンを外し、微かに聞こえた声の方向に視線を向ける 「お前...誰だ?」 γ《初めまして、僕はγといいます。貴方の持つしずくの光を感知しまして、貴方のもとへ参りました》 「俺の...しずく?」 もはや何を言ってるのかさえ理解が出来ていないのが少々苦痛ではあるが... γ《簡単にご説明...とまではいかないでしょうが説明をさせていただくと、実はこの世界の他に異世界(バーチャル世界)が存在してしまっています》 「...異世界?」 γ《はい、その異世界にて《グレイヴ》が暴れてしまっているのです...》 「まぁ、今の説明で大体は理解したけど...要するに、現状マズいってわけ?」 γ《結論から言ってしまえば、そうなってしまいますね...》 「で、最終的にはそれを消す人物が欲しいわけか?」 γ《はい!協力していただけますか?》 まぁ...今までの毎日にも飽きが来ていたし、協力もいいだろうな... 「いいよ、協力...しても」 γ《...ありがとうございます!》 やけに俺の隣で嬉しそうにする機械生命体...まぁ、飽きが来ないならいいか...
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