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「皆集まってくれてありがとう!それぞれ色んな思いがあってここにいるんだろうけど、とりあえず指示には従ってね~」
「よっしゃあ!!敵は全部ぶっ倒してやるぜぇ!!「そこのワンコは話聞こうねぇ」
蟲眼は額に青筋を浮かべ、青年の顔を掴みメキメキと力を入れる。「いだだだ!!!」と悲鳴をあげるのは狼のような耳、尾、足を持つ青年、熾(シキ)だ。
「敵ぶっ倒すのは変わんねぇだろうが!」
「まあね。殺せるなら殺していい。けど、こっちの戦力が削がれるのは望むところじゃない。だから今回は君達の実力のテストと相手の手札を見るための視察みたいなもの。だから、適当に暴れて帰る感じかな~。」
「この蟲眼が選んだ街には何か理由でもあるのかえ?」
肩と足にうろこを持つ女性、ルイーザが問いかける。本名ルイーザ・メイ=ブラック。
「ここでは収容所送りになってる異形が最近になって急激に増えてる。理由を探ってみたところ【患趣】っていう退治屋がこの辺りを出動区域にしてるらしいんだ。こいつらがどんな奴らなのかな~っていうのも探っとこうかと思って。ね!大将君!」
「いきなし俺に振るんやない。俺は俺の好きにするからお前らはお前らの好きにせい」
「よっしゃああ!!「ワンコ君は僕の指示に従ってね~」
「何でだよ!!」
「君が一番何かやらかしそうだからだよ」
「適当に暴れて食料やなんかかっぱらったら撤退でええんやろ。さっさと行くで」
黒羊の声で全員が動きだす。
「いつか会えたらええなぁ…。睡蓮」
と様々な思いを抱きながら。
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