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「おれも言ったよな? 朱理を傷つけた時点でお前はアウトだ、
だから心配するな」
恐らくこの女は、
法眼に泣いて己の死を乞う事になる。
「だから貴方の命を助けるんでしょ。
貴方に死なれたら、
それこそ法眼は地の果てまで私を追ってくる。
泣いて己の死を乞いたくはないわ。
殺されるなら、
せめてひと思いに殺ってほしい」
解ってるじゃないか。
プライドを傷つけられると直ぐに自分を見失うが、
この女は決して馬鹿ではない。
しかし、
「おれを殺そうが殺すまいが関係ない。
あいつとは反りが合わない、
むしろ殺した方が喜ぶぞ?」
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