〔二二〕鬼多見奇譚

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 悠輝は満留の気配が完全に消えるのを確認してから、 右拳に集めた験力を解放し、 大きく息を吐いた。  クソッ、 どいつもこいつも、 法眼、 法眼か……  雨はさらに激しさを増し、 豪雨となった。 冷たさにではなく、 屈辱に身体(からだ)が震えた。
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