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「ダメっスね、
予備のカメラ取ってきます」
「頼むわ」
竹田がカメラを取りに行くと、
大西はリョータと話し始めた。
「本格的な心霊番組になってきた」と嬉しそうな大西に対してもリョータは軽く応じているだけだ。
「亜矢ちゃん、
この仕事が終わったら時間ある?」
安倍が意味深長な笑みを浮かべて聞いた。
あるも何ももうすぐ夜の一〇時になる、
恐らく撮影が終わる頃には明日になっているはずだ。
あとは帰って寝るだけ、
その後のスケジュールは安倍が把握している。
それが彼の仕事なのだら。
「はい、
大丈夫です」
「じゃ、
今後の仕事について……」
「うわぁッ!」
突然、
闇の中にリョータの悲鳴と何かが落ちてきた音が響いた。
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