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スグルの心配とは関係なく、東都大学でデザイナーベビーをつくることになった。
有里は卵子をとるために、半日ぐらい入院した。退院するときに迎えに行ったとき、有里の下半身部分は真っ赤かでその出血量に驚くと同時に、自分がケツトモ病でなければこんなことにならないのだという自己懺悔の心でいっぱいだった。
「若いからいい卵がいっぱいとれましたよ」と担当の医師のイシサキ先生はいった。
その後、クジ先生のところに再度、受診するとクジ先生のところにいった。
今度はスグルの精子を採取するので、どの看護婦さんがとってくれるのか少しドキドキしていると、有里にスグルの浅はかな考えを見抜かれていて、「スグルの思っていることはおきませんよ」と憎まれ口をたたいてきた。
クジ先生のアシスタントはマユミという少し淫靡な感じがする看護婦だった。胸を強調したいらしく胸元のボタンを外している。
クジ先生は「マユミ君、例のものを」とスグルに渡すように促した。
普通の紙コップである。
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