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ふた子誕生
受精卵は母体への影響を考え、二つまでと限度と東都大学の倫理生殖法で決まっているので、二つ受精卵いれた。数日して有里は「お腹に赤ちゃんが二人いる」という。
心配になって、生殖内科に受診してもらいエコーを見てもらったが、まだ赤ちゃんがいるかどうかも分からないという。
帰り路、有里はスグルに「赤ちゃんは男の子と女の子よ」という。
これまでも有里は不思議なことをいうので、「またかよ」と思いながらあまり気にも留めなかった。
次の機会の受診のとき、エコーを見る担当の技師さんから「おめでとうございます」といわれた。
鈍いスグルでもすぐに意味は分かり、「やったぜ」とガッツポーズをとった。
心音が確認できたようだ。さらに驚くことに双子がお腹にいるという。
赤ちゃんは順調に成長し、病院に行くたびに見る赤ちゃんたちは大きくなっていた。
「まだ、男の子か女の子かはわかりませんね」とエコーをみている女性技師にはいわれ
たが、スグルも有里も男の子と女の子だということは確信していた。
赤ちゃん服専門店のアカタンポンポンでも男の子用と女の子用を買い漁っていた。
店員が生まれて何か月ですかと聞かれたが、スグルが「お腹の中にいます」というと怪訝な顔をしていた。
男の子とはなかなか分からないらしいが、ようやく妊娠8か月を超えたころに一人は男の子らしいということは分かった。
有里の体の変貌ぶりは凄かった。
胸はもともとは貧乳、いや自称Cカップらしいのだが、Fカップに変わっていた。
乳輪は真っ黒で巨大な塊になっていた。
お腹まわりはすごく大きくなっており、歩くのもままならない。
有里の母親が娘夫婦を助けるという名目で福岡から来て、一緒に暮らし始めた。
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