〔一〕郡山

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 叔父さんとお母さんはわたしのせいじゃないって言うけど、 セーメイ様でわたしの『(げん)(りき)』が目覚めて、 魔物を呼び寄せたのは事実だ。  この能力の事を教えてくれなかった叔父さんを、 怒ったり恨んだりしていないと言えばウソになる。  だけど、 わたしを守ろうとして色々苦労していたのが解ってしまうから、 感情の整理ができず、 モヤモヤが溜まる。 「キュ~イ」  ボンちゃんが身体をヒネって、 わたしの顔をなめようとする。  どうやら気持ちを察してくれて慰めようとしているらしい。 「ありがとね……」  いじらくてわたしはボンちゃんの頭をなでた。
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