第1章

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第1章

今、この世界は2014/6/19Thuという日付から時を進めない。と言うよりかは繰り返されていて、明日という日が存在しない。 しかし、この状況を誰しもが理解しているわけではない。地球上でも1割もいない。 現に僕の町内では僕以外に知るものはいないと思う。 僕は私立高校に通う普通の学生だ。特に特徴も、特技もない。学力も良くも悪くもない。ふつうなのだ。 だが、2回目の2014/6/19Thuを境に僕には色々なことが頭の中に入ってきた。これは誰がどうしてどうやって僕の意識に刷り込んだかわからないが、その中にこんな使命がある。とんでもなく大きな使命だ。 『1日中に?Wあたたかさ?Wを示せ。示された時、失われたものは取り戻せるだろう。』 この?Wあたたかさ?Wを示せば『明日』がやってくると僕は僕なりに考えた。 そして、この状況を理解している人間の人数がわかり、その人間にも僕と同じ使命があることもわかった。 さらに、誰か1人でも示すことができたなら取り戻せるらしい。     
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