第1章

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取り戻す間、状況を理解している人間は記憶は残るが、動かしたものや壊したものなどはすべてリセットされ、同時に状況を理解していない人間の記憶もリセット。2014/6/19Thuを繰り返す間、全員同じ動き、発言しかしない。ロボットのように… この事が頭の中に入っていて、理解した時には軽くパニックになった。 そして『明日』が来るか来ないかの鍵は僕が握ってあるという重圧に押しつぶされそうになった。 しかし、やらなければならないので、涙目になりながらも2回目の2014/6/19Thuを過ごしだした。 この日は晴れだった。なので雨の降る事はないだろう。梅雨時なので降っていない日が繰り返されているのは不幸中の幸いだ。 平日なので学校に行かねばならない。学校では?Wあたたかさ?Wを示す行動は起こさないと思うので家に帰った夕方からが勝負だ。登校中、?Wあたたかさ?Wについて考えた。 まずこの?Wあたたかさ?Wとはどういう文字が当てはまるのか。 『暖かさ』なのか、『温かさ』なのか… それがわからないので思いついた?Wあたたかさ?Wを1つ1つこなしていくしかない。 1、2、3、4時間目を無難に過ごし、昼休み。幼稚園からの旧友、田宮と前原と共に他愛もない話をしながら教室の一角で食べていた。 そして5、6時間目、SHRを?Wあたたかさ?Wに当てはまるかもしれないものを考えてノートに書きまとめた。     
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