第2章

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第2章

再び光を見つけ、気付いた時には見慣れた自分の部屋の天井をぼんやり見ていた。 咄嗟に電子時計を見る。 2014/6/19Thu 06:22 また繰り返されてしまったらしい… しかし、前の2014/6/19Thuのことは鮮明に覚えている。下校途中に蒋司克久に刺されたのだ。 思い出すと背中から横腹まで不思議な痛みが出てくる… これが繰り返されるということは、学校にいる間に"あたたかさ"を示すか、蒋司の凶行から逃れ、帰宅してから"あたたかさ"を示すかだ。 ふと刺された後に聞こえてきた声のことを思い出した。 「お前、いんだ、と、良く......」 どういうことなんだろうか。 僕を刺した後に発した言葉なら僕が関係していることなんだろうけど... 蒋司とは本当に関わったことがない。クラスは一緒だけど特別な用事がない以外喋らないし近寄って行ったりもしない人は1人はいるはずだ。 僕もいる。そのうちの1人が蒋司克久なんだ。 そんな関係でなぜ僕に殺意を抱いたのか... "あたたかさ"を示すより先に蒋司克久に関する情報を集めることにした。 2014/6/19Thu 3回目の登校。 着くや否や、先に来ていた田宮に聞いてみた。     
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