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真守『北原!俺さ、桃也と別れたんだ。その時に気づいたんだ。俺はお前が好きだったと。あの時聞けなかった連絡先を教えて欲しい。』
朋希『はあ…呆れる。桃也さんと別れたから僕に乗り換えるの?意味わかんないし。後、前もだったけど携帯持ってないんだよね。あの人たち、持たせてくれなかったから。だから寮の電話番号しか分かんない。』
真守『寮の電話番号を教えてくれ。それで北原に繋いでもらうから。それと、俺の携帯電話を教えるから。だから、暇だったり悩みがある時でもいいから、かけてくれないか?』
朋希『…分かった。でも、かけるか出るかは期待しないでおいてね。まあ、受け取ってはおくけど…じゃあね、九条くん』
僕は九条に手を振ってから悠大の所へ合流した。
悠大『朋?あれ誰?もしかして、元彼か?』
朋希『えっ、あっ、うん、そうだよ。あれが九条っていう奴。』
悠大『そっか。お前は大丈夫だったか?すげえ怒鳴ってたけど…まだ忘れてないんだろ?』
朋希『うっ、気づいてたんだ。悠大は本当に僕の事になると敏感だね。後は鈍感なのに。』
悠大『うるせい。けど、俺は朋の事大好きだから。』
朋希『それは恋愛として?それとも幼馴染として?』
悠大『昔は恋愛だったよ?でも、今は幼馴染としてな』
朋希『えっ、なんか初めて聞く事があるんだけど…そこは無視しよう…でも、ありがとう!元気出た』
悠大『いえいえ、どういたしまして!じゃあ帰りますか?』
朋希『うん、帰ろ。』
僕達は寮までの道のりを話しながら楽しく帰ってからも、寮で盛り上がっていた。
その時まで九条の事は忘れて僕は何も思わずに眠りに落ちた…
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