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「隼人・・・何があった。」
「先生。どうしてここが分かったのですか?」
「俺を誰だと思っている。如月の助手だぞ。如月を探すためなら何でもする。」
「やっぱり先生はすごいね。僕はだめだ。誰も助けられなかった。」
「何があったのか言いなさい。この傷は山内和人にやられたんだろ。」
「先生はなんでも知っているんだね。でも、僕がまいた種だから、仕方がないんだ。」
「初めから全部言いなさい。隠さずに全部だ。それで一番いい解決方法を見つけよう。」
「先生・・・僕の兄の事、ご存知ですよね。
如月教授に勝手に恋して、ご迷惑をおかけして・・・兄はまだ教授の事諦めていなかったんです。
僕にあの学校へ進学するように勧めたのは兄で、通うようになってすぐ、教授を何とか連れて来いって言われていました。
けど、僕、そんなことしたくなくて・・・逃げ回っていました。
研究室のお手伝いをさせていただいたり、こんな僕にあずみ君の家庭教師をしないかって誘ってくれたり、みんなの仲間入りができたみたいで本当にうれしかった。
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