五、復讐、山内和人、如月への愛

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「あずみは・・・」 「まあ、久しぶりに会えたのですから、ゆっくりと・・・まず椅子に座ってください。今、お茶を持って来させます。」 「お茶はいらない。わけのわからない奴から出されたものは口にしないときめている。」 「かっこいいね。相変わらず。そのクールなところ大好きです。」 如月は少し気味が悪くなり目をそらした 「僕はね、隼人があの大学に合格した時、如月さんを絶対手にいれてきてねとお願いした。 なのにいつまでたっても連れてこない。 気づいたら谷中って男といちゃついて、頭にきて叱ってやったら、あずみくんの家庭教師になったって。 あずみ君に合わせてもらった時、僕は隼人を初めて褒めました。ほんとうに嬉しかった。 あずみ君は頭がいいし可愛いし、なんといってもあなたの弟だった。 あなたに近づけたかと思っただけで、鳥肌が立った。」 「私に怨みがあったんじゃないのか。」 「怨み?いえいえ。僕はあなたに恋をしていた。あなたを愛していたんですよ。 気づきませんでしたか? でもあなたは手に入らない。 その代わりあずみ君を手にいれた。 かわいいですね。純真で世間知らずで・・・でも、僕にはちょっと物足らない。     
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