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「あずみは・・・」
「まあ、久しぶりに会えたのですから、ゆっくりと・・・まず椅子に座ってください。今、お茶を持って来させます。」
「お茶はいらない。わけのわからない奴から出されたものは口にしないときめている。」
「かっこいいね。相変わらず。そのクールなところ大好きです。」
如月は少し気味が悪くなり目をそらした
「僕はね、隼人があの大学に合格した時、如月さんを絶対手にいれてきてねとお願いした。
なのにいつまでたっても連れてこない。
気づいたら谷中って男といちゃついて、頭にきて叱ってやったら、あずみくんの家庭教師になったって。
あずみ君に合わせてもらった時、僕は隼人を初めて褒めました。ほんとうに嬉しかった。
あずみ君は頭がいいし可愛いし、なんといってもあなたの弟だった。
あなたに近づけたかと思っただけで、鳥肌が立った。」
「私に怨みがあったんじゃないのか。」
「怨み?いえいえ。僕はあなたに恋をしていた。あなたを愛していたんですよ。
気づきませんでしたか?
でもあなたは手に入らない。
その代わりあずみ君を手にいれた。
かわいいですね。純真で世間知らずで・・・でも、僕にはちょっと物足らない。
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