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やはりあなたのようにサディスティックに僕を見つめ、蔑み、徹底的に無視し続ける。
なかなか手に入らない極上のダイヤのようなあなたでないと、僕にはふさわしくない。」
「相変わらず気味の悪い男だ。」
「嬉しいな…あなたがそういうと胸が踊るよ。」
「あずみのところへ案内しろ。」
「会いたいですか?」
「ああ、会わせてくれ。」
「わかりました。今は眠っていますよ。それでもいいですか。」
「ああ。」
如月は今いた場所からさらに奥へと通された。
ガラスで仕切られた小さな部屋にあずみは寝かされていた。
部屋の隅にはひどい傷を負った隼人が座っていた。
「隼人君・・・どうしたんだその傷。まさか・・・お前がやったのか。」
「ヤダな、如月さん。言うことを聞かないからお説教をしただけですよ。
あずみ君にちゃんと薬を与えるように言っているのに、あげないんです。
だからあずみ君はとても苦しんで・・・可哀そうでしょ。」
「違います。先生。あずみ君の飲んでいる薬は、本当は使ってはいけない薬で・・・」
そこまで言った隼人の顔を足で蹴ると、勢いよく床に体ごと投げ出された。
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