五、復讐、山内和人、如月への愛

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「大丈夫か・・・」 如月は隼人に駆け寄ると、隼人は眉のあたりが切れ、血を流していた。 それでも笑顔を見せ、 「先生、ごめんなさい。僕、先生を裏切ってしまいました。 あずみ君をこんな目に合わせて・・・僕、取り返しのつかないことをしてしまいました。 先生にもご迷惑をおかけして。本当にごめんなさい。」 「ああ、わかった、まず、手当てしてもらおう。」 「僕は大丈夫。あずみ君を見てあげてください。」 隼人は如月の手を取り、あずみのベッドのそばまで連れて行った。 あずみは仰向けに寝ていたが目を開けていた。 如月が覗き込むとうっすらと笑ったような気がしたが、何を見ているのか、自分とは焦点が合わない。 「あずみ・・・あずみ・・・」 何度か肩を揺らしてみたが望楼としたその様に変化はなかった。 「あずみ君は今、ちょうど薬が効き始めたころなんですよ。 明日のお昼頃にはごく普通のあずみ君になりますよ。大丈夫。」 「大丈夫って・・・おまえなんてことしたんだ。」 「あれ如月さん。泣いているんですか?やめてくださいよ。 あなたの冷ややかに人を見下したような顔が僕は好きなのにな…」     
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