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「ひとつ条件がある。もし山波が来たとしても彼に手出しをするのはやめてもらえないか。
私はずっと君とここにいる。だから、山波がここへ来たとしても追い返してくれ。」
「そうですね・・・そうしてもらえると、僕も退屈じゃなくなって嬉しい。」
「そうか、それはよかった。じゃあ、仲良くやっていこう私が死ぬまでか。
そんなに長くはないんだろう。」
「ええ。承知してくれたと考えていいんですね。
そうだ だったらここで研究をしたらいい。
あなたも寝てばかりではつまらないでしょうから、あなたのためにラボを用意させましょう。
本やパソコン、なんでも望むものを持ってこさせますよ。」
「いや、学問はやめる。欲望や執着が失せた。」
「あなたは自分で自分のことがなにもわかっていない。
あなた自身がそれを決めるのではない。
人間が自然に水を要求するように、あなたの脳が自然に学問を要求するんですよ。
天才と呼ばれる人の脳は、凡人と呼ばれる人の脳とは違う。
あなたも気がついているはずでしょう、コントロールするのに苦労しているんじゃないですか?
まあいい、本は私のチョイスで用意します。あなたにではなく、あなたの脳に。」
「好きにしろ・・・・」
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