SS2「春の戯れ」【2】 SIDE蓮見 ※R18

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 はい、と囁くように答えて、恥ずかしそうに睫毛を伏せる。それでいて、直後には誘うようにチラリと蓮見を見上げるのだ。 (ああ、もう無理!)  作業着とシャツを一気に脱ぎ捨て、三井の上に()し掛かった。唇をむさぼりながら、布越しに胸の粒を抓み、脚の間の膨らみを強く揉み込む。 「あ、あ……」  ビクビクと跳ねる身体じゅうにキスをして、自身のズボンと下着を蹴り落とすと、骨がきしむぎりぎりまできつく抱きしめた。 「ん……」  重ねた唇から、苦しげな喘ぎが零れる。熱を擦り合わせて腰を揺らすと、吐息に甘い香が滲み始めた。 「あ、たかひこ……」 「遥、なんなのこれ……。めちゃくちゃエロい……」  何のサービス? と笑いながら、つるつるした布の背中を探り、ジッパーを下ろす。  このままの姿でしばらく楽しみたい気もしたが、それ以上に一刻も早く三井の中に入りたかった。そうなると、やはり衣装は邪魔である。  絡みつく布をずり下げ、白い胸や腹をあらわにしながら、「この服どうしたの?」と聞いてみた。三井はただ、恥ずかしそうに視線を逸らすだけだ。  あとでゆっくり聞けばいい、今はもう目の前のことしか考えられない。  黒い小さなコスチュームとともに、薄いストッキングを鹿のようにしなやかな足から抜き取る。 「ただ脱がすだけで、なんだかすごく卑猥な気分」 「崇彦……、こういうの嫌い?」 「そんなわけないでしょ」  好きだよ、と囁いて口づける。好きに決まっている。 「どんな遥も好きだ。時々、なんだか謎なところも……」  そう言って笑うと、三井もようやくかすかに微笑む。鼻の頭を小さく啄むと、安心したように長い睫毛を伏せた。
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