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大丈夫だから、と言いながら「あ……」と発しかけた声を殺して、三井がシーツに顔を伏せる。罪悪感が胸を刺すが、それ以上に強い欲求に押し流され、固い蕾の中心へと猛る凶器をねじ込んだ。
「あ、あ……」
「ああ、きつ……」
痛いよな、と思うのに手加減ができない。たまらず首を振る三井の背中を包み、震える身体を抱きしめた。肩甲骨にキスを落とし、萎えてしまった中心を指で撫でる。そのまま掴み、そっと擦りあげると、こわばった身体から少しずつ力が抜けてゆくのがわかった。
三井自身が育つのを待ってゆっくりと腰を進める。
「ずっと、したかった」
「ほんとに……?」
「当たり前だろ。遥が合格して、本当によかった」
「ん……。あぁ……っ」
一度身体を起し、四つん這いになった三井の尻に深い律動を送り込む。腰を前後させるたびに上がる、細い喘ぎに劣情が掻き立てられる。
「あ……、あ、あ、あ……、ああ……」
再び身体を折って、背中から抱きしめた。胸と雄芯を刺激しながら、さらに複雑に腰を使い、より深い場所までたどり着く。
「あ、あ、あ……っ」
薄い背を反らして細腰をよじる姿に、悦びが増す。一度目の高みを目指し、夢中になって愛しい身体を揺すり上げた。
「ああああ――――…………」
尾を引く嬌声に導かれて、精を放つ。蓮見の手の中にも、温かい飛沫が散るのがわかった。
そのまま横向きに倒れ、くの字に重なってベッドの上に横たわった。早鐘のような心臓を白い背に押し当てると、荒い呼吸に合わせて、もう一つの鼓動がかすかに伝わってくる。
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