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一度抜いて身体の向きを変えさせた。正面から向き合い、長いキスをして、互いの腕で、相手の身体を抱きしめる。
それから、精液でいっぱいになったゴムを外して、別のパッケージの封を切った。
「もう一回、いい?」
髪を撫でながら聞くと、嬉しそうに三井が頷く。
「明日、起きられなかったら、ごめん」
三ヶ月分の辛抱が報われるほど何度も交わって、明け方になってようやく短い眠りに就いた。
翌朝、蓮見の腕の中で眠る三井の下に、昨夜の衣装を見つける。
「いったいどこで、こんなもの……」
三井が目を覚ます。
「あ、おはよ……、たかひこ……」
まだトロンとした眠気をまとう小さな顔。その色気と可愛さに再び欲情しかけるが、カーテンの隙間の明るい日差しに、無理やり理性を呼び戻した。
「遥、これって……」
蓮見が手にしたものを見て、三井は一気に飛び起きた。
「そ、それは、なな、なんでもないんだ……。ち、ちょっと、試着してただけで……」
「試着……?」
「お、思ったより早く、崇彦が帰ってきたから、それで、その……」
「試着って……。だって、こんなのどこで手に入れたの?」
「そ、それは……」
もごもごと口ごもる三井がなんだか可笑しい。そう言えば、いつかタブレットで何か見ていたなと思い出す。あの店の名は何と言っただろう。
そう……、確か『大人のコスチューム専門店Shiva』だ。まさか、あの店に注文したのだろうか。
だが、いったい何のために?
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