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赤葦said
宮崎華さん。
俺が入部したての頃、とてもやさしくて
いい人だった先輩。
でも先輩は全国大会に梟谷チームが
敗退してから変わった。
元気がなくなり、目も前とは違う、死んだような目をしていた。先輩は部活をやめた。
はっきり理由はわからない。
でも、先輩はきっと一人で何かを抱え込んでいる
俺でよかったら力になりますよ。
だから、頼ってください。
俺はある日木兎さんに聞いた。
赤葦「木兎さん。前までマネージャーをやっていた宮崎華さんは、なんで退部したんですか?」
質問したとたん、木兎さんの
表情がくもる。
やっぱり質問しないほうがいいのかなと思ったおれは、
赤葦「言いにくいなら大丈夫です。すみません。変なこと聞いて」
木兎「いや、いい。話すよ。赤葦になら」
そういって木兎さんは話してくれた。
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