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あぁあー!
来ちゃった。
体育館の前に。
少しだけ。少しだけ見るだけなら。
私は心のなかで唱える。
体育館の小さな窓を覗くと私は
言葉を失った。
「木兎さんっ!」
セッターからのトス。
少し高めのトス。
木兎はこのトスが好き。
木兎が手を振り下ろす
まさに
“ドンピシャ”
ブロック3枚でも関係なく
ぶち抜く。見事なスパイクだ。
点が木兎のチームに入る。
木兎「ヘイヘイヘーイ!!やっぱ俺って最強!!」
変わってないね。木兎は。
相変わらずだ。
それに私がいなくても
チームは機能している。
それどころか前よりも雰囲気がいい気がする。
私のやってきたことは無駄だったのかな。
なんて...ね。
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