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え...。誰?
梟谷のスパイ!?
んなわけないか。
あの荷物、バレー関係の人かな?
チラリと体育館を覗くと赤いジャージの人が
挨拶していた。
あっ、合宿?今日、合宿だったんだね。
知らなかったーーーー。
?「ねぇー、君さ、なにしてんの??」
トサカ頭の人がニヤニヤしながら聞いてくる。
あ、質問されてたんだ。
忘れてたわ。
私「いや、あのですね...。バ、バレーかっこいいくて好きだなーって思いましてですね。
選手達がひたすらに頑張る姿。大好きです。」
あ、やば。本音がでてしまった。
私、忘れられてないんだなー。
そりゃそうだよね。現実から逃げただけだから。
トサカ頭「ふーん。バレーのことよくわかってんじゃん。気に入った!お前のこと。名前は?」
へ?バレーのことよくわかってるの??私が?
ない。それはないよ。
私「梟谷学園、3年4組宮崎華です。」
トサカ頭「華ちゃんね~。俺、音駒高校3年バレー部の主将。黒尾鉄郎。よろしくぅー。」
やっぱりバレー部関係の人だ。
しかも、
あの古郷音駒高校の人!?
凄い...。しなやかでどんなプレーも
繋ぐ。地道に点をとる。
私の好きなプレーだ。
ボールさえ落とさなければ
反撃のチャンスはある。
ど、どうしよう。ものすごくプレーを見てみたいつ!!
でも、バレーのことから離れるって。
梟谷の人、どんな反応するんだろう。
...。この気持ちは圧し殺そう
でも、くろねこには
通じないみたい。
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