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神梛さんにお礼を言ってお店を出るとお母さんが道路に立っておろおろとあたりを見回しているのが見えた。
「お母さーん!」
そう言って私が駆け寄るとお母さんはぱっと顔を輝かせ涙を流しながら
「どこ行ってたのよ結莉花。心配したじゃないの!」
と言って私を強く抱きしめた。私は「wonderlamd」のことをお母さんに教えてあげようと首をひねって後ろを向いたがそこにはまるで何もなかったかのように水田が広がっていた。今思えば教えていないのに神梛さんが私の名前を知っていたことも不思議だ。wonderlandは全て私の夢だったのではないかと思ったが、私の手には神梛さんからもらったラベンダーティーの茶葉とクッキーの入った包みがしっかりと握られている。家に着くまでの間、お母さんに不思議な雑貨屋さんwonderlandのことを話してみよう。
「お母さん、あのね……」
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