Today is my mom's birthday.

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「ねえ、悠宇(ユウ)。お母さんの誕生日プレゼントもう決めた?」 頭まで布団に潜り、同じように頭まで布団に潜っている弟の悠宇と頭を付き合わせて小声で尋ねる。 「まだ。お姉ちゃんは?」 「私もまだ。明日、一緒に探しに行かない?」 お母さんの誕生日は明日。少し前にカレンダーを見て思い出した。美容やファッションにもあまり関心のないお母さんのプレゼント選びには毎年、頭を悩ませる。 「いいよ。僕も明日探しに行くつもりだったし。」 「じゃあ、決定だね。寝坊しないでよ。おやすみ悠宇。」 「うん。おやすみ。」 私は茉由莉(マユリ)。中学2年生だ。弟の悠宇は小学5年生。あまり仲は良くないが、時には協力することも大切だ。そんなわけで私と悠宇は一緒にお母さんのプレゼントを探しに行くことになった。 翌日、私と悠宇は家を出て町を歩いていた。 「なかなかお母さんが喜びそうな物見つからないね。もう日が暮れて来ちゃった。そういえば、インターネットで見たら、お母さんたちが誕生日にもらって嬉しいものって普段使えるものなんだって。」 私はインターネットに書いてあったことを悠宇に話す。 「へーそうなんだー。あっ!あそこの雑貨屋さん、お母さんが喜びそうな可愛い小物がたくさん売ってるよ!」 そう言って悠宇はお店にかけて行ってしまった。お店の名前は 「wonderland」
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