巫女になるとかならないとか

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「彼女は悪霊から見えない存在だということです、だからそれらから影響を受けることもない。それは彼女自身遠ざける力があるということで、彼女達をそう呼んでます」  彼の説明に世莉も尊も「へぇ」と声を漏らした。 「それでママのそばにいるとホッとするのかな?」  子供の頃から感じてた安心感はそういうことなんだろうか? 「……お前の場合タダのマザコンだ」  むっ! なんてことを! 「世莉は本当にお母さん子だったからなぁ」 「もう、おじいちゃんまで! でも本当にママといると見えないし、小学生のときだって コックリさんやって重たい何かが憑いたけど、家に帰ってママの顔見てから感じなくなったし!」 「……馬鹿だな。もともと憑かれやすい体質でそんなコトやるとは」  彼の言葉に尊まで「まったく……」と呆れてる。
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