4076人が本棚に入れています
本棚に追加
そして翌日。
「あふ……、なんか眠い……」
なんとなく寝付けなくて、世莉はちょっぴり寝不足な朝を迎えた。
そして今朝も今朝とて、境内のお掃除は欠かせることはない。なにせこの時期、落ち葉は半端なく落ちてくるし、そもそも朝のお掃除はもう日課だ。
「お前、毎日やってるのか?」
「わぁ!」
聞き慣れない言葉に驚いて振り返ると、神威が立っていた。
「そ、それはまぁ、扶養家族なんで」
「……だからお前は護られるのか」
「はい?」
護られる? 誰に?
「ここの御神体にだよ」
「……」
なんか、神主さんにそんなこと言われると信じたくなってしまう。
最初のコメントを投稿しよう!