冒頭

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冒頭

今は亡き王国に、1人の心優しき強い女王がいた。その王国は人々がみな平等ではない時代、争いが耐えなかった。その王国の女王は、毎日こうつぶやいたそうだ。 「なぜみな、争いをするのか、なぜ傷つけ合うのか、私には分からん。」と。 だがしかし、いくら女王であっても、1人1人の気持ちや考えを理解し、人々が安心して暮らせる、平和な国を築くためには、まず最初に何をすれば上手くいくのか、毎日考えていたそうだ。この国では、魔法と呼ばれる不思議な力を使える人は少なかった。そして、争いが起これば当然怪我をする。その怪我を、不思議な力を使って治す事の出来る人物はたった1人しかいなかったのだ。その人こそが女王であった。その女王は、争いがある中、ただただ人の怪我を治してあげる事しか出来ず、とても悔しい思いをしていたのであった。 女王の不思議な力魔法は、回復。自分の体力が満タンであれば、たった1人だけにしか使えないが、死んだ1人の人間を生き返らせる事が出来る。その代わり、自分の体力がすり減り、死んでしまう。他に、小魔法として、自分の体力を少しだけ使い、人々の傷を治せる事だ。女王の使える魔法はこれしかなく、何か他に魔法が使えないものかと考えたりしていた。 人々の役にもっと立てれるような、そんな魔法を。
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