平和を望む女王と亡き王子

1 悪夢

ある日、女王は空を見上げながら心の中で呟いた。

「王子よ、元気か？私は今、とても悩みを抱えている。人々のために何をしてあげたら、みな喜び笑うのか。そして、争いはどうしたら無くなるのだろうか。私の手で無くしたい。平和な国を築き、人々と一緒に暮らしていきたい。」と。

王子は今から5年前、争いを無くすため、自分の命を犠牲にし、死んだ。すると人々は王子の死に悲しみ、1人1人が同じ人間に対し、優しい気持ちを持ちはじめ、争いは消え平和が訪れた。だが、そんな平和な世界がまた黒くなってしまった。

だが、その原因は未だに誰も分かっていない。