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2 戦う女王
「女王様、大変です!」家来の声に目が覚めた女王は、どうした、そう放った。家来はとても焦っており早口だったが、外へ出て欲しいと言葉を放った。外へ出てみると、辺りは火の海で、人々は焼け死に、苦しみながらもがいていた。何という事だ。すると、前から大きな体をした人物が1人ゆっくりとこちらへ歩み寄ってくるのが見え、家来達や女王は剣を抜き、かまえた。
すると、大きな体の人物の正体がハッキリと見えたのだ。
「これはこれは、女王様。お久しぶりでございますねぇ。元気でしたかい?」
その声は、重く低い男性の声だった。その声を聞いた女王は、どこかで聞いた事がある、そう思った。嫌な予感はしたが、その予感が当たっていた。その正体は、T国の王子だったのだ。なぜT国の王子がここへいるのか。女王はそう思ったのだが、T国の王子は、こんな言葉を口にしたのだ。
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