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洞窟の入り口へ戻る。
俺は絶望していた。
「おい、どーする?即死スライムだぞー?俺たち死ぬぞー」
恐らく近距離戦は効果が無いだろう。全部溶かしてくるんだからな。
俺とミシュリ、当然レイタスは戦えない。
そうなるとソアラの中距離魔法しかないか。
ルルのルルルハンマーはどうなるんだ?溶ける前にダメージを与えることができるだろうか。
ってか一度きりだからなぁ。
キャベリオン状態の呑刀刮腸は、、、ダメだよな。スライムが反省しましたなんて言うはずないし、そもそも桑で斬りかかれない。
「おいコウジ」
作戦を考える俺にレイタスが話しかけてきた。
「キャベリオンの新たな神撃が使えるぞ。さっき四天王の一人を倒した事で解放された」
「それ使えるのか、、、?」
正直全く期待してない。
「なんだその反応は!神の技だぞ!人間風情には手に余る技ばかりだ!」
そうか。立派な落とし穴なんだな。
まぁ、頭の片隅くらいに置いておこう。
「コウジ。安心しなさい。スライムは雷属性が弱点なのは常識よ。私の電撃で一撃よ」
いや、今回はその常識外の魔物なんだがわかってるのか?
「私は投擲で戦いますね」
「私は応援」
いや、戦え、、、ないか。
「もうすぐ外だ。お前達、用心して、、、、、」
その時、俺は思い出した。ドラゴンの存在を。
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