プロローグ(異世界)

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一人の男の後ろに倒れる巨漢。 この世界を支配していた魔王の亡骸である。 「噂ほど大したことはなかったなぁ」 この男はこの世界の勇者。 世界で唯一魔王と渡り合える存在。 その男が今、魔王を打ち倒した。 世界に平和を取り戻したのだ。 「これで俺はこの世界で最高にハッピーな人生を手に入れたのだぁ!あははははは!!!!働かなくていいし女は勝手に寄ってくる!前までは考えられないパリピ人生だ!」 人間の性根が腐り果てたような人間性と、 変態的な性格と、普通過ぎるルックスから パーティに恵まれなかったこの男は、孤高の勇者となり 『自分のために』世界の平和を守ることを決意したのだ。 「さて、王都に帰って姫様とチョメチョメだな。姫って肩書きがいいよなぁーやっぱり。ムフフ、、、ん?」 魔王が座っていた王座の裏が妙に輝いている。 王座の後ろに回り込んでみた。 「これは、、、」 王座の裏には禍々しい光に包まれた剣が 台座に埋め込まれていた。 「不気味だけど、売れば金になるかな?、、、うぐっ!?」 勇者が剣に手をかけた瞬間、光が強くなり勇者を包み込む。 「ぐっ!!!ち、力が、、、あぁ、、、」 光は更に強さを増し、 そして、、、
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