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「ねえ、ここってすごい有名なゲイの街なんだって! でもホントにいるんだぁ、マジやばい!!」
彼女は何のためらいもなく携帯のカメラで彼らを撮りつつ、得意げに言った。
「へえ、それは初耳だな。知ってたら来なかった」
ユキハルは少しおどけるような口調で言った。言いながら、この小娘の生白い首を思い切り締め上げたい衝動にかられる。
“Spoiled rich girl....”
思わず洩れた侮蔑の呟きを、彼女が聞きとがめ、小首をかしげた。
ユキハルはまた「にっこり」と微笑った。
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