chap.28 死霊術師の首飾り

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 ・炭団の硬殻の中をミンチにするために、弾殻の中に無数の小さな弾を込める。  オプションをひとつ付け加えるたびに、大量のMPが必要になる。  一撃で仕留めるためには、十分な仕込みが必要だ。  そのために……、俺はこの史上最高に不味い液体を飲み干さなければならなかった……。  しかし、思うように液体が喉を通らなかった……。  その間にも、ココロたちは楔形の脚に仕込まれた大鎌(サイズ)やパイクを受け止め、何度も弾き飛ばされた。  焦る俺の視界に、ミサの姿が映っている。  妊婦のようになっていたお腹は元に戻っていた。  八色の戦乙女の聖衣(JKコスプレ)から、武器屋のおっさんプレゼンツの武装(レオタード)に着替えている。  見覚えのある凹みのついた巨大な棺桶(シールド)を構え、スラスターを吹かせて多脚炭団の目の前に浮遊している。  多脚炭団は立て続けに大鎌(サイズ)を振るい、パイクを突きたてた。  エージェントを苦しめていた物理攻撃のほとんどが、ミサに集中するようになった。  俺を自分のもののにしたいヒメの本能にとって、ミサは優先的に殺してしまいたい対象……。  それらをミサは、棺桶(シールド)で受け流している。  レオタードが食い込んだ小さなお尻。  動くたびにたわわに揺れる大きな双丘。     
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