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・・・ここはどこだ?
俺は寝ていたのか?
つーか、俺はいったい?
俺は鼻を前肢で擦ってみた。
あれ?鼻のヌルヌルした感触が違う・・・
俺は、前肢の蹄・・・あれ?人間みたいに指がある?!
俺は、後ろ脚の蹄も見てみた。
履き物?靴?俺、何か履いてたっけ?
「おいゴルァ!!」
はにゃ?
「練習中に眠りこける暇が在るかぁァア!!」
なーんーだぁ?何?誰が怒鳴ってるんだぁーーー!!
あれ?
ここは・・・
どかっ!!ばしっ!!どかっ!!ばしっ!!どかっ!!ばしっ!!どかっ!!ばしっ!!どかっ!!ばしっ!!どかっ!!ばしっ!!どかっ!!ばしっ!!どかっ!!ばしっ!!どかっ!!ばしっ!!
2本足で、何か皮の服を着たイノシシ達が棒を持ってお互いを叩きあってる???
おまけに、僕も皮の服を着てこん棒を持ってる・・・
よっこらしょ!!
あ、僕も2本足で立てた。
うわっ!!目の前に僕と同じ2本足立ちのイノシシが・・・棍棒を持って・・・!!
襲ってきたぁーーー!!
ままよっ!!
ゴン!!
僕は咄嗟に身構えて、棍棒で頭を防御した。
はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・
まだここが何なのか理解出来ないまま、他の奴に襲われる恐怖・・・
はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・
過呼吸する度に、身体がむくんだり引き締まる・・・何だ?この感覚は?
はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・ はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・はあ・・・
「そこの新入り!!何で攻撃してこない!!やる気なきものはこの世界から出ていけ!!」
ビクッ!!
また向こうから、誰かが激を飛ばしてきた。
緊張で僕は思わず息を吸った。
むくっ!!
筋肉がぷっくりとみなぎってきた。
これは・・・!!
僕は更に息を吸い込み、棍棒を振りかざして襲いかかる相手に、
ぽかんっ!
「強ええええ・・・」
どさっ。
あっ、勝っちゃった!!
僕は、口から息を吐き出すとヘナヘナと、腰が抜けたように呆然とへたりこんだ。
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