第1章 (1)アカリside

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っ……そうだ、私。 昨夜、ヴァロンと……ッ。 外出先から帰宅して……。 私とヴァロンは結婚後、初めての夫婦の契りを交わした。 すごく恥ずかしくて、すごく緊張したけど……。 彼の体温が心地よくて、いつまでも触れ合っていたかった。 意地悪な口調なのに、私に触れてくれる手や唇はすごく優しくて……。 力強い腕の中で、私の心も身体も彼に夢中になって……。 何度も何度も、求めてしまった。 ”……駄目じゃ、ないだろ?” ”気持ち良いって、言え。 もっと、俺を感じろ……。” 「っ……」 強引だけど、耳元で甘く囁かれた彼の声。 思い出しただけで、私の身体は熱くなる。
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