第1章 (1)アカリside

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……あんなに、たくさん触れてもらったのに。 私、また……触れ合いたいと思ってる。 私はドキドキと脈を打つ身体を自分で抱き締めた。 もっと彼に愛されたい。 私の心だけじゃなくて、まるで身体もそう言っている様に疼く。 ……私、エッチなのかな? もう一度ベッドに横になって、ヴァロンが寝ていた布団に顔を埋める。 彼の匂い。 寂しい。 早く帰って来てほしい。 夫婦になれば。 結ばれれば、落ち着くと思っていた気持ち。 ……でも、逆だった。 愛おしさが溢れて、もっともっと……。 ヴァロンを求める様になってしまった。 …… …………。
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