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すると、昨日のイケメンがいた。 「あぁー!国木田さん!おはようッス!」 俺の席になぜこいつがいるんだ。 つーか、騒がしさの原因はてめぇか。 「なんでお前がいるんだよ。1年のクラスに帰れ」 「嫌っスよ!せっかく来たのにー!」 「そうだよぉ。ハルくんこのクラスの子になっちゃえばいいのにぃ」 前の席の女子が甘ったるい声を出しながら、イケメンの手を握る。 ふざけんな。 お前いつもそんな声出さなかっただろ。 目をハートにしやがって。 俺の時は汚物みるような目で見てたくせに。 「ほんとっスかー!どこかの誰かさんとは違ってめちゃくちゃ優しいっスね!」 イケメンが俺の顔をちらりと見ながら、嫌味がましくそう言った。 果てしなくムカつくなこいつ。 イケメンの腕ををガッと掴み、強制的に俺の椅子から引きはがす。
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