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「痛いっスよ!何するんスか!」 「うるせぇ。ついてこい」 「えっ!なんスか!どこに行くんスか!?」 声がキラキラと輝いてる。 何を期待してんだこいつは。 イケメンを引きずりながら人気のないところへ連れていく。 ここでいいだろ。 理科準備室。 ここの部屋鍵壊れてるから誰でも入れるんだよな。 イケメンをその部屋にぶち込み、俺も入ってから扉を閉める。 「先輩こんな人気の無いところで2人きりって!もう誘ってるスよね!」 元気だなこいつ。 しかも前向きとか頼むから死んでくれ。 「アホか。他のやついるといろいろ面倒臭そうだったんだよ」 「何がッスか?」 「はぁー」 ため息がでる。 あんな女子を虜にしてるようなイケメンが、罰ゲームでもこんな平凡極まりない奴告白してる、って噂が流れたら俺はこの学校中の女子に抹殺されるぞ。
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